理研CBS-トヨタ連携センター

We published the article of loneliness and social rigidity in Scientific Reports!

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Badman, R. P., Nordström, R., Ueda, M., & Akaishi, R. (2022). Perceptions of social rigidity predict loneliness across the Japanese population. Scientific Reports12(1), 1-14.

Loneliness is associated with mental and physical health problems and elevated suicide risk, and is increasingly widespread in modern societies. However, identifying the primary factors underlying loneliness remains a major public health challenge. Historically, loneliness was thought to result from a lack of high-quality social connections, but broader cultural factors (e.g. social norms) are increasingly recognized to also influence loneliness. Here, we used a large-scale survey (N = 4977) to assess to what degree the loneliness epidemic in Japan is associated with traditional measures of social isolation (number of close friends), cultural factors (perceptions of social rigidity, as measured by relational mobility), and socioeconomic factors (e.g. income). We confirmed that a lack of close friends is a dominant factor underlying loneliness in Japan. We also found that perceptions of the social rigidity in one’s environment was a major correlate of loneliness. Subjects who perceived lower levels of rigidity in their social environments felt significantly less lonely than those who perceived higher levels of social rigidity, though the association was weak in low income males. Thus, Japanese society and other high social rigidity cultures may need to reflect on the possibility that inflexible traditional norms of socialization are exacerbating loneliness.

孤独感と社会の硬直性の関係に関する論文が発表されました。

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https://www.nature.com/articles/s41598-022-20561-5

 

日本での孤独感を理解するためには日本の文化や社会構造にとって特有の要素も加味して考える必要がある。出版された論文では関係流動性という、個人が自由に所属するグループを移動したりその選択を行う自由や、今まで知らなかった人々と新しく出会う機会の多さなどを示す指標が孤独感にとって重要であることを示した。この社会の柔軟性・硬直性を示す要素は、従来言われていた親しい関係の多寡と独立して人間の孤独感に影響を与える事が分かった。また経済的な豊かさなどの指標を加えてもこの関係流動性の要素が孤独感に独立の影響を持つことも分かった。この様な知見は応用的な価値を持ち、孤独対策など政策のデザインに寄与するものである。更に人間自体を科学的に理解する上で社会的・文化的な構造に関する要素を考慮する重要性を示している。

 

Badman, R. P., Nordström, R., Ueda, M., & Akaishi, R. (2022). Perceptions of social rigidity predict loneliness across the Japanese population. Scientific Reports12(1), 1-14.

7/6にBTCCの公開シンポジウム を開催致します。 『心・からだ・社会からの見る・創る Well-being』

BTCCはトヨタ自動車と理化学研究所脳科学センターの4期14年に亘る共同研究の連携センターとして、人間の脳科学研究と社会への橋渡し的な研究に従事してきました。今回は、これまでの研究を総括し、新しい時代の脳科学と社会との関係を構想するために、心と身体と社会というキーワードを中心にWell-beingを創り出すための見える化と、理解のための研究・技術、またこれらの知見を幸せを増やすためのアクションに繋げる実用的な方法論について議論いたします。

 

BTCC公開シンポジウム

心・からだ・社会からの見る・創る Well-being

 

7月6日 09:00〜

基調講演

渡邊淳司氏

触れ合えない時代のウェルビーイングテクノロジー

矢野和男氏

予測不能の時代を生きる「オプティミズム」が人と社会を変える

奥山真司氏

人間は心が原動力

村田藍子氏 
人から人へと無意識に伝わり変化する感情

【プログラム】

(午前の部)

9:00-9:10 開催のご挨拶 國吉康夫BTCCセンター長

            吉原良浩 理研CBS副センター長

9:10-9:50 ① 招待基調講演 渡邊淳司氏 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員

『触れ合えない時代のウェルビーイングテクノロジー』

10:00-10:40 ② 招待基調講演 矢野和男氏 ハピネスプラネットCEO/日立製作所フェロー

『予測不能の時代を生きる「オプティミズム」が人と社会を変える』

10:40-11:20 ③ 招待基調講演 奥山真司氏 トヨタ自動車(株)産業医(精神科医)

『人間は心が原動力』

11:30-12:00 パネルディスカッション

12:00-12:30 ランチョンセミナー 特別招待講演
村田藍子氏 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 研究主任
『人から人へと無意識に伝わり変化する感情』

(午後の部)BTCC研究紹介

13:30-14:05 北城圭一 脳リズム情報処理連携ユニットリーダー

『脳のリズムネットワークのダイナミクスと心の個人特性』

14:05-14:40 下田真吾 知能行動制御連携ユニットリーダー

『人に宿る無意識の知性のWell-beingへの貢献』

14:50-15:25 赤石れい 社会価値意思決定連携ユニットリーダー

『社会と人間の繋がりから見る・創るWell-being』

15:25-15:50 パネルディスカッション

15:50-16:00

全体の総括 國吉康夫BTCCセンター長

閉会のご挨拶 古賀伸彦 トヨタ自動車(株) 未来創生センター長

登録リンク
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_k1f2VWzET--HyR5BwKXDVg?t=1623381736332
#innovation #wellbeing

6月16日午後2時半より東洋大学の尾崎教授による経験サンプリング法を利用した研究やその応用についての講演を開催致します。『経験サンプリング法が明らかする「日常」のこころ: Well-being研究の視点から考える』

尾崎由佳(東洋大学(https://www.yukaoz.com/)/一般社団法人日本経験サンプリング法協会(https://www.jesma.jp/))
金子廸大(京都大学大学院)

時間:6/16 2:30pm~

要旨:
経験サンプリング法(experience sampling method: ESM)は、日常生活を送る対象者から、1日あたり数回×数日間にわたって自己報告データを集めるという調査手法です。人々がどのようなできごとを経験し、何を感じたり考えたりしながら、どのような判断やふるまいを行っているのか――こうした日常心理に関するデータを、ふだんどおりの生活環境の中から直接取得できるというのが、この手法の利点です。スマートフォンの普及によって回答タイミングの通知やデータ収集が容易にできるようになったことから、いまや世界中の研究者が注目する研究ツールとなりました。特にWell-being関連の研究においては、人々が日々の生活の中で感じる“幸せ”をトラッキングする手法のひとつとして重要視されています。
この発表では、尾崎先生が「経験サンプリング法(ESM)とは」というタイトルのもと、この手法の特長および実施上の注意事項などについて説明します。また、ESMを用いた研究例について、Well-being研究を中心に取り上げながらレビューを行います。日本国内でESMを実施するために開発されたソフトウェアexkumaについても紹介します。
つづいて金子先生が「Well-being研究の視点から」というテーマで、主に心理学領域においてWell-beingという概念がどのように扱われており、またどのように研究されてきたのかについて概説します。

 

ウェビナー登録リンク

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_LuT33Y2hT0uHI670g0o3Dw

行動経済学者の田中知美さんの講演会を行います。

行動経済学者の田中知美さんの講演会を行います。ご興味のある方はrei.akaishi[at]riken.jpまでご連絡下さい。
CBS-Forum_Tomomi Tanaka_SNS

人間の脳の何が特別か?この問題に答えるため1月27日に理研CBSフォーラムにおいてOxford大学のRogier Marsさんをお招きして脳イメージングによる人間の脳と他の動物の脳の比較研究について講演を行って頂きます。

CBS-Forum_Rogier_Mars

10月1日に理研CBSフォーラムにおいてNeuroMatch Academyの主催者でUC Irvineの教授のMegan Petersさんをお招きして意識とメタ認知の最先端の研究について講演を行って頂きました。

CBS_Forum_Megan Peters

11月6日に理研CBSフォーラムにおいてCold Spring Harbor LaboratoryのTatiana Engel教授をお招きして大規模神経ネットワークの解析と理論の研究について講演を行って頂きました。

CBS-Tatiana Forum_

10月5日に理研CBSフォーラムにおいてBengio氏が主催するMILAのAnirudh Goyalさんをお招きして最先端のAIの研究について講演を行って頂きました。

CBS-Anirudh Goyal_

11月8日に行われた日本社会心理学会ワークショップ ネクスト社会神経科学 ―個と社会環境のダイナミクス―において赤石ユニットリーダーが講演を行いました。

Next社会神経科学 at 日本社会心理学会WS日本社会心理学会ワークショップ ネクスト社会神経科学 ―個と社会環境のダイナミクス―


企画者: 高岸 治人(玉川大学・会員)・塚本 早織(愛知学院大学・会員)
司会者: 塚本 早織(愛知学院大学・会員)
発表者: 赤石 れい(理化学研究所・非会員) 西谷 正太(福井大学・非会員) 森口 佑介(京都大学・非会員)
指定討論者: 結城 雅樹(北海道大学・会員)

概要
社会神経科学はヒトの社会性に関する生物学的な基盤 (脳や遺伝子の働き) を明らかに する学問であり、ここ 20 年の間で膨大な研究が蓄積されてきた。しかしながら、多くの研 究は個が社会に対して示す認知や行動に焦点が当てられており、社会心理学者が重視して きた個と社会のダイナミクスについてはこれまでほとんど議論が交わされることがなかっ た。ヒトが示す社会行動は置かれた社会環境によってダイナミックに変動していき、そし て、その社会行動は社会を再構成する。そのような個と社会のダイナミクスという視点にた った新しい社会神経科学を構築していくのが、社会心理学者としての責務であると考える。 そこで本ワークショップではその第一歩として、社会から個への関係性に注目する。3 名 の新進気鋭の研究者の方々から社会環境がヒトの社会性にどのような影響を与えるのか社 会神経科学的なアプローチを用いた研究を紹介していただく。その中で個と社会のダイナ ミクスを踏まえた次世代の社会神経科学の構築のために何が必要かを議論していくことを 目的とした。 まず赤石れい氏には、採餌理論における探索 (Exploration) と深化 (Exploitation) の概念 を取り入れた社会環境変動を伴った意思決定について脳機能ネットワークを調べた研究に ついて報告してもらう。 続いて西谷正太氏には、社会環境によるヒトの社会性への影響について、近年注目されて いる DNA メチル化解析を用いた研究について報告してもらう。 さらに森口佑介氏には、子どもの認知機能と前頭葉機能の発達について、社会環境による 影響を検討した研究について報告してもらう。 最後に、北海道大学の結城雅樹氏に、社会心理学者の立場から、個と社会環境のダイナミ クスという視点に立った新しい社会神経科学に期待する点、そして注目すべき重要な問題 について議論していただく。

 

http://www.socialpsychology.jp/conf2020/program/contents/WS02.html