トヨタが理化学研究所脳神経科学研究センターと連携する狙いは何か。それは、創業時から大切にしている「誰一人、取り残さない」世界づくりに貢献し続けたいという想いにつきます。トヨタは豊田佐吉の自動織機、豊田喜一郎の自動車事業の創業から現在に至るまで、ひとつのキーワード、「(にんべんのつく)自働化」の概念で、やりにくい、負担をかける作業のカイゼンをぶれない軸として進めてきました。
いまトヨタは、自動車製造会社からモビリティカンパニーにモデルチェンジし、全ての人が移動したい時に、自らの意思で主体的に移動することを支える会社に生まれ変わろうとしています。従って、心、身体、社会性の視点でもっと「ひと」を知ることは、「誰一人、取り残さない」ウェルビーイングな社会づくりに必要不可欠です。質の高い理化学研究所の研究と、トヨタのモノづくりの力を融合し、もっといい社会づくりに貢献していきたいと考えています。
トヨタ自動車株式会社
未来創生センター長
古賀 伸彦
未来創生センター長
古賀 伸彦