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6月16日午後2時半より東洋大学の尾崎教授による経験サンプリング法を利用した研究やその応用についての講演を開催致します。『経験サンプリング法が明らかする「日常」のこころ: Well-being研究の視点から考える』

2021.06.11

尾崎由佳(東洋大学(https://www.yukaoz.com/)/一般社団法人日本経験サンプリング法協会(https://www.jesma.jp/))
金子廸大(京都大学大学院)

時間:6/16 2:30pm~

要旨:
経験サンプリング法(experience sampling method: ESM)は、日常生活を送る対象者から、1日あたり数回×数日間にわたって自己報告データを集めるという調査手法です。人々がどのようなできごとを経験し、何を感じたり考えたりしながら、どのような判断やふるまいを行っているのか――こうした日常心理に関するデータを、ふだんどおりの生活環境の中から直接取得できるというのが、この手法の利点です。スマートフォンの普及によって回答タイミングの通知やデータ収集が容易にできるようになったことから、いまや世界中の研究者が注目する研究ツールとなりました。特にWell-being関連の研究においては、人々が日々の生活の中で感じる“幸せ”をトラッキングする手法のひとつとして重要視されています。
この発表では、尾崎先生が「経験サンプリング法(ESM)とは」というタイトルのもと、この手法の特長および実施上の注意事項などについて説明します。また、ESMを用いた研究例について、Well-being研究を中心に取り上げながらレビューを行います。日本国内でESMを実施するために開発されたソフトウェアexkumaについても紹介します。
つづいて金子先生が「Well-being研究の視点から」というテーマで、主に心理学領域においてWell-beingという概念がどのように扱われており、またどのように研究されてきたのかについて概説します。

 

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